タトゥーを入れたものの、実生活に支障をきたしてしまい後悔するパターンは少なくありません。おおげさに言うと人生を変えてしまうほどの力を持っています。ではどのような事例があるのか、タトゥーの体験談をご紹介しましょう。
カッコいいと思って10代の頃に入れた背中一面に拡がる龍のタトゥー。今となっては邪魔なものでしかなくなってしまいました。当時は感性の違いを冷静に判断できるほど大人でなかったのでしかたないですが、やはり日常生活に支障が出ると後悔してしまいます。
10代の頃は奇抜なファッションに憧れていて、髪を金髪にしてピアスも開けました。徐々にエスカレートしていき洋服やアクセサリーだけでなく、タトゥーまで手を出してしまうことに。当時はカッコいい自分を演出できたことに大満足でしたが、年齢を重ねてさまざまな面で面倒を感じるようになってきました。
特に感じるのが公共浴場やプールです。若い頃は海水浴へ行く程度でしたので支障を感じませんでしたが、年齢とともに公共浴場やプールを利用したいと思う機会が増えてきました。ところがタトゥーがあると入場禁止の施設が非常に多く、利用することができません。中には刺青などがあってもOKな施設もありますが、それはごく一部。思うように自由に施設を利用できないことに後悔しています。
法律でタトゥーがある人の公共浴場やプールへの入場を規制されているのではありませんが、施設が禁止している以上やはり入ることはできません。もし入ったとしても、きっとまわりの視線も痛いと感じてしまうと思います。若い頃は見られることが快感だったタトゥーも、年齢を重ねるごとに不快に感じてくるようになりました。
もちろん白い目で見られながら公共浴場やプールに行こうとは思わず…本当に失敗したと後悔しています。(42歳男性)
夢にまで見た大好きな彼との結婚。私は人とのつながりを大切にしたいタイプなので、親族や友人に祝福されて結婚するのが理想でした。ところが彼のお宅に夕食を呼ばれたとき、パンツの隙間から腰全体にあるタトゥーが見えてしまったようで、彼の両親にバレてしまいました。腰だけでなく背中にもあるなんてとても言えません。ご両親も背中にあるのは察しているようで、いいのか悪いのか…。
それまで彼の両親とも上手くやってきたのですが、タトゥーがあることがバレてしまってからは態度が急変、結婚も反対されてしまうようになってしまいました。彼もご両親を説得しましたが、いい顔をすることはなく…これから生まれてくる子供のことを考えると、やはり刺青をしている女性はやめておいたほうがいいと引かない様子でした。
もちろん自分のかわいい息子が、タトゥーが入った配偶者を持つことになるといろいろ支障が出てしまうのでは、と心配するご両親の気持ちも今となってはわからなくもありません。若い頃はそれほど気にしなかったタトゥーも、自分の人生をこんなに揺るがしてしまうのだと本当に後悔しています。
もしご両親が結婚に同意してくれたとしても、次はウェディングドレスを着ることができないという問題も出てくるでしょう。もし披露宴でタトゥーをさらしてしまえば自分の親族や彼のご両親の顔に泥を塗ることになりかねません。どうしてタトゥーを入れてしまったのか…と、本当に後悔しています。
結婚を認めてもらうために、タトゥーを落す最適な方法を探し出していますが、痕も残ってしまうようですね。今となっては後悔しても悔やみきれず憂鬱です。(28歳女性)
手首までしっかり入ったタトゥーはとても目立ちます。若い頃は満足していましたが、大人になってからは面倒なものでしかなくなってしまいました。そう。社会はタトゥーについてとてもシビアだったのです。やはり「刺青=やくざ」というイメージが根付いているからなのでしょうね。
まず就職できないという問題がありました。仕事先が見つからなければ社会人にはなれません。多くの企業もタトゥーが入っている人の採用は不可とのことでした。自分は腕全体に入っているので、長袖ワイシャツを着なければ見えてしまいます。とにかく隠して面接を受けるしかありませんでした。
無事採用されましたが、就職後は隠さなければならないことに。夏の暑い時期も自分だけ長袖ワイシャツでなんとかしのぐ毎日…。しかしある日、手を洗うときの腕まくりで上司にバレてしまったのです。「お前、なんだそれは!!!」と怒られましたが、他の人には秘密にしてくれるとのことでした。
ただバレたら自分だけでなく、上司の責任問題も問われるかもしれません。責任重大です。上司の家族まで巻き込んでしまうことになるのですから。またタトゥーがバレて取引先との商談も破談になってしまう事例も過去にあったようなので、絶対にバレないようにしなければならないのです。
社会ではタトゥーを入れているだけで、自分だけでなく他人も巻き込んでしまいます。これがずっと付きまとうなんて…と思うと本当に後悔しています。若気の至りでしたことが、後の人生に大きく影響するなんて。たとえ営業成績が良かったとしてもすべてが無意味になってしまうほどのパワーがタトゥーにはあるのだと、本当に後悔しました。(30歳男性)
わが子やこどものお友達に「これなに?」と聞かれ、言葉に詰まってしまいました。タトゥーについてしっかり答えられないということは、やはり後ろめたい気持ちがあるから…。そう思うとタトゥーを後悔しています。
子育て支援センターや幼稚園など、ママが集まる場所ではいつも注目の的になってしまうことも。やはりタトゥーをしている人は他にはおらず、痛い視線がいつも注がれてしまい肩身の狭い思いをしていました。さらに心無いママには悪い噂を立てられてしまう始末…自分が言われることもイヤでしたが、こどもが言われてしまうのはもっと嫌!
あることないことを言われ、本当にショックでした。小学校に上がっても噂は消えず、あげくの果てにはわが子がいじめにあうことに…。本当に心が痛んで、なんてことをしてしまったのだろうと後悔しました。こんな目に遭うのならタトゥーなんか入れなければよかった。
唯一仲よくしてくれたママ友にプールに誘われたときもタトゥーのせいで行けず。ママ友にも悪いことをしてしまったし、泣きわめく子供を前にしたときも本当に後悔しました。タトゥーは温泉旅館の入場も禁止されているので、家族旅行も無理。
自分のせいで思うように外出できないこと、こどもがひどい目に遭ってしまったことは、タトゥーを入れて後悔しているもっとも大きな理由になっています。消せるものなら消してしまいたい、タトゥーにはいい思い出がひとつもありませんでした。(26歳女性)